■就職活動塾 対等に戦うためのホンネの「良い就職活動」講座■ -2ページ目

■第三十三回 内定した企業に迷いがあるなら

さて、昨日予告したとおり、今日は内定についてお話したいと思います。
このブログでは初の内定テーマですね。


まだ内定が出ていない君も、是非読んで置いてください。
近い将来、同じ悩みをかかえるかもしれないのですから!


■内定企業、なんだか満足いかない・・・
「明確に不満があるわけじゃないんだけど、なんだか満足しきれない・・・」
内定を得られた人からは結構こういった悩みを聞きます。


内定がまだ出ていない人からしてみれば「何を贅沢な!」と言いたくなるような話ですが、そんな人もいざ内定を手にしてみると同じような悩みをかかえたりします。

実際、完全な第一希望で、希望とドンピシャという事でも無い限り、なにかしら不安な要素、不満などが出てくることは自然なことです。


問題は、その事が気になって「他にもまだいい企業があるんじゃないだろうか」と落ち着かなくなり、その内友達が内定した企業が急に良く見えてきたり、自分の内定した企業が急につまらなく見えてきたり、「自分の基準」がバラバラになることにあるのです。


■気づけば「内定が欲しい!症候群」
さて、いったいどうしてこんな事になってしまうのか、なのですが、それはズバリ「目的が変わってしまうから」です。


元々の目的は何か?
「自分にあった企業、やりたい事が見つかる企業を探して、そこに就職すること」ではありませんでしたか?

そして、その目的は気持ちのどこかで「内定が欲しい、とにかく内定をとること」に変わりませんでしたか?
これが、「目的が変わる」ということです。


今の時期もそうですが、とにかく就職活動は長引けば長引くほど、精神的には消耗し、段々「とにかく内定を!」というモードになってきたりします。
これは仕方のないことで、特にこの時期になってくると「なんとか早く終わらせたい!」と焦ったりしますよね。


そんな中でいつしか「自分に合う企業に就職する」とか「やりたいことが出来る企業に就職する」という目的は「とにかく内定を取る」という目的にすり替わっていくのです。

でもその結果、いざ内定を取得してみると「これでいいんだろうか」「これがベストなんだろうか」「他にもあるんじゃないだろうか」という不安に陥ることになるのです。


■よくよく噛みしめよう
では、そんな状況に陥ってしまったらどうすればいいのか?
先に結論を言ってしまいましょう。

それは「納得できるかどうか噛みしめる」という事です。


ハッキリ言って、その内定先に就職することが正しいことか間違っていることか、誰にもわかりません。おそらく、正解もありません。
まして、まだその会社で働いたわけでもなく、その仕事に携わった事もないならばなおのことわかるわけがないのです。
だから、できるだけいろんな要素で「納得できるかどうか」ということが最も大事になってきます。


最も、アタリマエですがすべての事に納得がいくはずがありません。
もしそういう状態なんだとしたら、最初からこんな悩みはないはずなので。
そういう意味では「割り切り」とも言えると思います。


納得できるかどうかについては、自問自答でウンウンと考える方法もあるのですが、もう一つは多くの社会人に相談してみることです。
友達同士もアリなのですが、不確定な情報などに振り回されるリスクもあるので、できれば社会人、それももしその会社のことを知っている社会人であれば尚ベターです。


ただし、やっぱり最後に決めるのは自分なのです。
だから、人の意見を聞いてもそれに流されるのはやめましょう。ウワサ話で一喜一憂するのもやめましょう。
なんの根拠もないのに「あそこはヤバいらしいぜ」なんて言う人だって少なくありません。
ちゃんと、事実としてどうなのか、それも確かめた上で貴方自身で判断するしかないのです。


きちんと納得できれば、どんな仕事だったとしても頑張って働けるでしょう。
でも、もし納得いかないのに働いてしまうと、ちょっとした苦難でも「あぁ、やっぱりやめとけばよかった」と悔いることになるでしょう。

自分の中で納得できるポイントをさがす、その為に今の内定を噛みしめて考え、人と話す、これが大事になってくるのです。


その結果もし残念ながら納得いかないのであれば、就職活動を継続しましょう。
企業は内定を取り消すことができません。

保険くらいに考えて、就職活動を続けるのもまた一つの「納得」と言えると思います。

自分なりの「納得」が出来たうえで、その会社に就職できるとベストですね。


それでは、また明日。

■第三十二回 「持ち駒がなくなってきた」キミに。

さて、4月も最後の週になりました。
そろそろ面接が山場を迎えている人や、もう内定をもらって就職活動を終えようとしている人もいるでしょう。

でも、今日はなかなか面接も進まなくて、「段々持ち駒も減ってきた!」という貴方に送りたいと思います。


逆に今週は内定辞退とか、内定した会社に行くべきか迷っている人に対してもエントリーしようと思いますので、それは後日チェックしていただければ。


■やばい、持ち駒がない!
さて、段々と面接が進むに連れ、合否がはっきりしてくる頃だと思います。
順調に進んでいるものばかりなら良いのですが、きっと落ちてしまった会社もたくさんあるでしょう。
そして、ふと振り返ってみると・・・。


「ほかに受けてる会社がない!」すなわち、「持ち駒がない!」という状態になっている人も少なくないと思います。


でも、前にもお話したとおり、就職は縁のものでもあるし、面接で落とされたからといって貴方の人格が否定されているわけではありません。
このタイミングはすっかりやる気をなくして、なんだか自暴自棄になりがちな時期なのですが、それを乗り越えて「次の一手」を打てる人とそうでな人の差が、この後出てくるのです。


この時期は最も精神的に疲れる時期です。それは良くわかっています。
でも、そんな中だからこそ次の一手を打つこと、これが大きくその後を変えてくるのです。


■企業側も今が一段落
ちょっと発想を変えて、この時期の企業を想像してみましょう。
採用計画を練る上で、GWは一つの大きな区切りのタイミングです。


早期から採用を開始していた企業も、倫理憲章の影響で4月から選考を始めた企業も、一旦このタイミングまでに第一弾の内定を出すことに一生懸命です。

だから、企業も今が山場で、その採用状況を見ながら今後の戦略を練りなおすタイミングにはいります。

今現在キープにしている学生に対して、GW明けにどう接するか。そして、第二、第三のアプローチをどうやっていくか。


学生は内定を取り消されることはありませんが、企業は内定辞退を考えなければいけないので、それも計算にいれて「次の学生」をどう集めるかを考え始めます。
だから、順調に採用が進んでいる企業だって、その次の学生エントリーをどう集めるかを考えるタイミングでもあるのです。


もちろん、業界的にスピード勝負で終わってしまうところもあります。
最近秋採用をするところが出てきたとはいえ、TVなんかはその一つですし、パイロット、フライトアテンダントや製薬会社なども早期に決着をつけます。


でも、一般的な企業の多くは「次」を考えているのです。


■補充するなら今
ということは、学生も「次の弾」を補充するなら今、ということになります。
企業の次の一手に上手く対応して、その次の波に乗れるかどうか、それが今のタイミングなのです。


もし今、放心状態になってしまい、そのままGWに突入してリフレッシュ、そしてGW明けから再度頑張る、だとその波に乗り遅れてしまいます。

落ちてしまったものは仕方ない、そう割り切って次の企業探しを今のタイミングから始めておくと、GW明けからの次の動きにスムーズに対応できます。


昔は企業側もGWの間は一休み、だったのですが最近は倫理憲章の影響もあってGW中も面接が行われたりするので、GWも何も関係なくなってしまい、「世知辛い時代だなぁ」なんて思ったりします。
が、そんなことを嘆いていても、これまた仕方ありません。


しんどい時期だからこそ、「次の弾」を補充することを意識しましょう。


「そんなこと言ったって、次の弾をどう選んでいいのかわからないよ!行きたいところはみんなエントリーしちゃったし・・・」、そんな貴方には、今週のどこかで「次の弾の補充の仕方」をお話したいと思います。


それでは、また明日。



第三十一回 面接の素朴な疑問 Q&A パート2

さて、今日は以前にやった「面接の素朴な疑問 Q&A」のパート2をお送りしたいと思います。

■面接でアピールするネタがありません
→いざ面接になったとしても、自分をアピールする話が無い。よく受ける相談です。
是非、「自己アピールの効果的な仕方シリーズ」を見ていただきたいのですが、そこにも書いたとおり、アピールするネタは何も「世界一周体験」とか「起業体験」みたいなもので無くてもよいのです。

だから、身構えて「自分にはそんなに特筆すべきエピソードが無い」と思わないようにしましょう。

かといって、ありきたりのありふれたネタでは意味がありません。

「自分なりに」印象的で、「自分なりに」頑張ったような出来事を取り上げれば、それでも立派に自己アピールにつなげることができます。

 

自己アピールのネタを考えていると、なんだか自分がつまらない人間のように見えてきて落ち込むこともありますが、そんな落ち込みは不要ですよ。(詳しくは、前述のブログエントリーを見てくださいね)

 

■自己アピールって中学校・高校の時のネタでもいい?
→ええと、絶対ダメ、というわけではありません。
でも、あまり望ましくないのも事実です。「大学時代は何をやっていたんだろ?」という風に思われたりするためです。

 

まぁ、実際は高校の頃頑張った事のネタなんか面接の時によく聞きますし、だからと言って悪い、という印象は受けないのですが、中学校くらいまでいくと流石に「それ以降なにか印象的な出来事はなかったのか」と思ってしまいます。
せめて、高校くらいにしておくのが良いと思います。

 

ただし、高校の頃のエピソードだったとしても、大学時代のエピソードに比べて、やや印象が薄くなってしまうリスクは覚悟しましょう。
たとえば、先ほどの話でいけば「高校時代にスポーツで頑張った」という話も、「そんなに高校で頑張ったのに、どうして大学ではやらなかったんだろう?」と面接担当者は思ったりします

 

大学に頑張ったことのほうが「新鮮味」がありますし、できれば大学の事をネタにすると良いと思います。
高校時代の方が印象的、象徴的な出来事があったんだったら、それでもいいのですが。

 

■アルバイト(またはゼミ、またはサークル)に入っていないのって不利?
「そうは言っても、大学時代そんなに頑張ったことないしなぁ」なんて言う方も少なからずいるでしょう。
特に、ゼミやサークル、バイトなどをやっていなかったことが、なんとなく「不利なんじゃないか」って思ったりする要素になったりします。

でも、実際はどれも全く関係ありません。


全部経験していたとしても、ただなんとなくダラダラとやっていたのであれば何のアピールにもなりませんし、逆にどれも経験していなかったとしても、その代わりに力を入れたことがあれば、それは立派にアピールすべき素材になります。

 

■ピアスなどアクセサリーつけてくと落とされるって本当?
ややオマケ気味ですが、この前実際にこの質問をされたので、回答しておきます。
これは、一言で言うなら「度が過ぎなければ、絶対にダメというわけではない」です。

 

女性で小さなピアスをワンポイントでいれるなど、最近はそんなにうるさく反応されることも無くなってきたようです。
(数年前までは、結構チェックされてた)

 

ただし、あまり目立たないもので、二つ以上はつけない、くらいの地味さで。
男の人もピアスをしている人が多いですが、男性の場合はやめておいたほうがいいです。
ネックレスなども、目立たないものであれば大丈夫だと思います。

 

ただし、割と昔気質の企業、そして面接担当者が年配の場合はピアスなどについても不愉快な顔をされることがあります。
面接が進んでいって、役員面接の手前くらいで担当者も年配者が多くなっていったら、はずしていったほうが無難かもしれません。

 

では、またいずれパート3を。
それではまた明日。

 

第三十回 知っているとトクするケータイ版リクナビの知られざる機能

■リクナビ 意外に便利な携帯版

記念すべき30回目!と思いきや、アメブロの調子が悪くて折角書いた記事が消えてしまった・・・(泣)

 

今日は知っているものだけがトクをする、意外に便利なケータイ版リクナビの機能をご紹介
就職関連のケータイサイトも何社か使ってみたのですが、やっぱりリクナビが一番充実していたので。
実は他の学生ブログを見てて取り上げているところがあって、「あぁ、そうだ!」と思い出したのもあるんですが。(笑)

 

まず、そもそもリクナビにケータイ版があるのを知っていましたか?
知らない人も結構いたので、まずそこから。

 

i-modeだとメニューリストから
 「働く/住む/学ぶ」→「アルバイト/就職」→「リクナビ」
ez-webはトップメニューから
「ライフ」→「仕事・資格」→「リクナビ」
vodafone は
「働く・住む・学ぶ」→「就職・転職・バイト」→「リクナビ」

 

で、それぞれサービスにたどり着けます。

 

機能は、一通りWEB版と同じですが、ケータイ向けに簡素化されているところもあります。
最初にログインするときだけはIDとパスワードが必要なので、気をつけてくださいね。(IDもパスワードも、WEB版と一緒です)

二回目からは必要ないみたいです。

 

■ケータイ版リクナビを使うメリット
ケータイを使って就職活動する利点は主に3つ。

 

1)企業からのメッセージをこまめに確認できる。セミナー予約できるものとか、スピードが必要なものにいち早く対応できる。

2)説明会・セミナーの情報がこまめに確認できる。

3)面接などの前の最後の確認で、企業の情報が確認できる。

 

逆に、企業の情報をじっくり比較したい時や、いろいろな検索をして企業を探したいときはケータイは不向きです。

他の人との競争になるような説明会予約や、企業からの連絡などスピードを競うものに向いている、ということになります。

 

■これは便利、「説明会空き情報」
私がリクナビのケータイ版で一番オトクだと思うのはなんといっても「説明会空き情報」です。


WEB版、モバイル版双方の「ブックマーク」機能から、自分の要チェックな会社を「モバイルリスト」というものに登録することができます。

ここに企業を登録しておくと、その企業の説明会に空きが出たときにこの画面上に表示してくれるのです。
一度満席になった説明会も、キャンセルが出たり定員、日程が増えたりすることが珍しくありません。
そんな時にこの画面をこまめにチェックしておくと、「気づいていれば行けたのに!」という状況に陥らずに済みます。

 

これは、なぜかケータイ版だけの機能でWEB版にはなかったりするので、有効的に活用すると差をつけた就職活動ができると思います。

詳しくはココを参照してみてください。


■オマケ
みんなの就職活動日記にも、ケータイ版があります。
こっちはこまめにチェックする理由はないのですが、電車の中とかふとした空き時間に眺めるのに向いています。
ケータイのURL入力から
http://www.nikki.ne.jp/
を入力することで行くことができますよー。

 

では、また明日!

 

 

 

 

 

 

第二十九回 第一志望では無い企業の選考が進んでいるあなたに。

■すみません!
ちょっと本業の方が忙しく、更新時間が遅れてしまいました。
今日は手短に。

 

そろそろ選考もある程度進んでいる企業が出ている頃かもしれませんね。
でも、進んでいる企業に限って、第一志望ではない・・・。そんな状況の人もきっといるでしょう。

 

前にも触れたかもしれませんが、企業の人事は、採用計画上なるべく「ヨミ」をたててリスクを少なくしようとしてきます。
どのくらいその学生が本当に自分の会社を志望しているのか?
手間をかけてでも口説くべきなのか、それともさっさと他の学生に力を入れるべきなのか?
この時期の人事はみな、そのやりくりを計算しています。

 

でも、「内定が出たらウチに来ますか?」とか「第一志望ですか?」とか聞かれたら、一瞬とまどってしまう、とか思わず声がうわずってしまう、そんな事ありませんか???

 

■選考が進んできて、志望度合いを聞かれたら
繰り返しになりますが、選考が進んできた段階で志望度を聞かれるのは、ほとんどの場合その学生が「ヨミ」に入るかどうかを見極めようとしています。
要するに、頭数としてカウントしていいのかどうか、それを見ようとしているということです。

 

だから、この段階で躊躇すると、優先順位が下げられることがしばしばあります。
、「またこちらからご連絡しますね」と言ったまま、ずっと放置されてしまう。
その間、企業は別の学生の優先順位をあげて選考しているのです。
そうなると、貴方はすでに「他の学生が採れなかったときの保険」になっている可能性があります。

 

ある程度選考が進んできた段階で志望度合いを聞かれたら、迷わず「志望している」事を言い切りましょう。
もし、心の中に「でも、第一志望じゃないのに・・・」というのがあって、どうしてもうまく伝えられる自信がなければ、「受けている企業にはみんな受かれば「行きたい!」ともっています。そういう企業以外は受けていません。そういった意味で、御社も第一希望です。」と、こういう言い方をすれば、ウソもつかず、向こうに対するアピールもできます。

 

企業は、本当に志望度が知りたいのではなく、貴方がどれくらいの優先順位でその会社の事を考えているのかが知りたいのですから。

 

正直に言うのも美徳ですが、それで落とされる(または優先順位を下げられる)リスクがあるのなら、とりあえず気持ちよく返答しておく、それが安全だと思います。

 

では、今日はこの辺で。
また明日。

第二十八回 就職活動に疲れたり、目的が見えなくなってきたら

就活日記~内定への道~を書かれているgo-go-syukatsuさんが、ここしばらく書かれている「就職活動中の仲間へ。」というシリーズが、大変心に刺さったのでご紹介。


是非一度ご覧いただきたいと思うのですが、昨日のエントリーで「就職はゴールでもスタートでもなく区切り」という風に書かれていたのはとても本質を捉えている、と思いました。

 

なかなか内定が出ない、就職することの意味がわからなくなりつつあったり、なんとなく嫌気が差してきている方に、今日はお話したいな、と思います。

 

■就職活動は「山登り」ではなく「川下り」
昔、一緒にお仕事をさせていただいた就職関係の方がとてもいいことをおっしゃっていました。
いわく、「就職活動って、「山登り」じゃなくて、「川下り」なんだよね」と。


自分の希望する会社、業界、色々あると思うのですが、その「頂上」を目指して山を登るのだけど、登っている途中で道が無くなったり、頂上まで登りきったとしても「ここが頂点なのかな?」とわからなくなる。
まわりは霧が立ち込めているし、自分の登っている山の高さもわからない。
きっと、就職ってそんなイメージなんじゃないかなぁ、と思います。

 

でも、自分が登っている山の頂上は最後までわかることは無いのです。
結局、入社して、働いてみて、初めて「自分の登っている山」の全体像がようやくおぼろげに見えてくる。それが実態だと思います。

 

■「川下り」するということ
まぁ、それでも「就職活動」という中で自分なりの「頂上」を決めてそこを登っていく、それももちろん間違いではありません。
ただ、登り続けるのはとても疲れますし、登っても登ってもゴールが見えない、そんな事も多々あります。

 

だから、「川下り」という考え方にしたらどうか?というのが今日お話したいことです。

川を下るときに、ルートを決めても、激流に流されたり、岩にぶつかったりしてなかなか思ったとおりに進んだりしません。

でも、下っているうちに「こっちに行けば前に進む」とか「濁流はこうすれば乗り切れる」というのを段々覚えていき、やがて川下のゴールにたどり着きます。


就職活動も、目標に向けてただひたすら「登る」のではなく、いろんな会社、いろんな人、いろんな体験をしていく内に徐々に色々身についていき、やがてゴールにたどり着く、そういうものではないかと思います。

 

もちろん、舟を止めたところがゴールかどうかわかりません。
でも、そうなったらまた舟を漕ぎ出し、また下り始めればいいのです。

「社会に出て初めてやりたいことがわかった」
こんな人、一杯います。そこからまた下っていくのだっていいでしょう。

 

「もう絶対にココ!」と決めて就職活動をするのを否定しているわけではありません。
でも、もし就職活動の意味を見失いつつあったり、疲れてきたりしたら、少し発想を転換させて、「川下り」の考え方で気軽な気持ちで、色々な会社、業界、人などを見てみるとよいと思います。
きっと、どこかに一度舟を止める浅瀬が見つかるはずです。
イヤならまた漕ぎ出せばいいのですから!

 

では、また明日。

第二十七回 企業研究はどこまでやればOK?

■みなさんはどんな企業研究をしてますか?
前に「第十二回 自己分析で迷わないために」というエントリーを書きましたが、私は基本的には「●●研究」というものがスキではありません。

本当に必要なことを、必要に応じて一歩一歩やっていれば自然と自己分析や業界研究やらしなくても済んじゃうことが多いからです。

最近、「なかなか受からない・・・、もう一度企業研究しなきゃ」とか「企業研究が足りないと思う」みたいな事を書いている方を見かけますが、さて、ここで言っている「企業研究」とはどんなものなんでしょう?

 

みなさんは、どんな「企業研究」をしていますか?

 

■何のために企業研究するのか。
みなさんが「企業研究」を行うのは、大きく2つの理由があると思います。
1)志望企業を探すため
2)志望企業について詳しく知るため

 

2つとも、「まぁ、そうだよね」って感じだと思うのですが、実際問題「企業研究」をする意味があるとすれば、後者の方だったりします。
(前者はそれ以外の方法で補えることが多い)
みなさん、それなりに志望企業については調べていることでしょう。

 

でも、「どこまで深く企業研究をすればいいのか?」という事については、余り答えが無いのではないでしょうか?
ゴールが見えないから、「もっとしなきゃ、もっとやんなきゃ」と気ばかり焦り、精神的にも疲れてきてしまいます。
その内、面倒になってきて「企業研究しなきゃいけないのはわかっているんだけど・・・」という感じで、すっかりやる気も萎えてしまったり。

これでは、本末転倒ですよね。

 

■面接のための企業研究の効果的なやり方
前述の目的で企業研究をするならば、それが最も効果を発揮するのは面接など、志望企業について詳しく知っていなければならないシーンです。
では、面接で最低限、「ここまではやっておこう」という企業研究のラインはどこなのか?ということなのですが、ポイントは以下の通り。

 

1)面接を受けに行く企業についてはきちんと調べる
これは鉄則です。面倒だろうがイヤだろうが、面接を受けに行く以上相手のことを全く知らずに行くのは無謀です。
自分が知っている範囲だけ(特に大手企業は)もNGです。
面接に行く企業については、必ず事前に調べましょう。

 

2)「事業内容」は最低限おさえる
とにかく、何をやっている企業かわからなければ話になりません。
事業として何をやっているのか、特に末端の事業まで見ておきましょう。
主戦力はどこの事業なのか、どんなことをしているのか。
特に、会社データ的なものを見ても「●●●事業」(例:「自動車部品流通事業」)くらいしか載っていないケースも珍しくないので、その場合は企業HP見るなりして「どんな事業をしている会社なのか」を具体的に把握しましょう。

 

3)「共感の接点」を探そう
単に会社の事業を知っていても、面接での話には発展しません。
事業内容、社風、理念、なんでもいいので「自分と共感できる接点」を探してそこを深堀りして調べましょう。
その企業にエントリーするからには、きっと何か興味をひくものがあったのだと思います。その「何か」を具体的に調べておきましょう。
(「共感の接点」については「第十三回 「志望動機」がうまく見つからない君に」を参照)

 

この3点をおさえるだけで、グッと企業研究のハードルは低くなります。
ここから先は、知っていれば知っているほど良いものではありますが、いくら調べてもキリが無いものだったりもしますので、効率的、かつやる気を失わない所までをまずやる、その後はプラスアルファでやる、くらいに思っておくと良いと思います。

 

では、また明日。

第二十六回 みんなの就職活動日記などの情報源について

■みんなの就職活動日記の利点
みんなの就職活動日記は、みなさんにとって良い情報源になっているなぁ、と思っています。
こういう所で情報が交換されて、このブログのテーマでもある「企業とフェアに、対等に戦う」ことが出来るようになるのはとても良いことで、私もよく見ています。

でも、結構ここにかかれていることで一喜一憂しているなぁ、とか、うーん、これはウソだなぁ、みたいな情報があってそれに惑わされているのを見ると気の毒になります。

今日は、そのあたりの「情報の取捨選択の仕方」のヒントを少し。

 

■みん就はどのくらい「正しい」?
みん就を見ている学生達の話を聞くと、一番参考にしているのはなんと言っても「選考の進度情報」。
「電話がありました!」とか「今日二次面接でした」みたいな書き込みに対して「私、まだ電話きてない・・・」とか「合格だったら××日までに連絡がくるって、僕の所には連絡がない・・・」みたいな情報が気になっていますよね。

 

しかし、実際はこのテの情報で一喜一憂してもあまり良いことはありません。
そんなに正確でもないですし。

 

是非、昔のエントリー「第十一回 志望企業を絞りすぎるワナ」をご覧いただきたいのですが、企業は選考対象の学生に優先順位をつけています。
企業から見ると、「キープ」の学生には連絡の優先順位を下げます。

 

だから、他の人に連絡があって、自分に無いからといって落ち込んでいても、何も得することはありません。

実際、「●●日までに合格者に連絡する」といっていても、企業側は割りといい加減です。
期日を過ぎてから連絡が来ることもありますし、裏で「繰上げ」みたいなことが行われていることもあります。

もちろん、実際に「落ちている」ことの方が多いのですが、結果が変わるわけではないので、みん就の情報をそんなに気にしても始まらないのです。

 

■みん就は企業の人事も見ているか?
「みん就は企業の人事も見ているの?」「悪く書くと、どこかで調べられて落とされんじゃ?」なんて質問もたまに聞きます。

 

前者に回答すると、意外に多くの企業が見ています。
やっぱり自社のウワサ、言われていることが気になるみたいで、ここを見ながら次の説明会の内容を考えたりすることもしばしばです。
マーケティング利用がほとんどですね。

 

で、後者の質問なのですが、これはハッキリと「NO」と言えます。
もちろん、自ら実名を出して率先して喧嘩を売れば話は別ですが、普通に悪いことが書かれていたとしても、あえてそれを調べてどうこうしよう、なんて企業はいません。
事実は事実で仕方がないですし。

 

同じような質問で、リクナビとか毎ナビとかの悪口を言うと、企業に裏から手を回されて落とされる、みたいな都市伝説を聞いたことがありますが、これも100%そんなことはありません。

 

■情報の取捨選択には気をつけて、自分をしっかり持つことが大事
インターネットはとても便利な情報収集の手段ですが、そこに載っている雑多な情報は宝石も石ころも混じっています。
そして、どこまで行っても真実は自分で確認するよりほか無いのです。

 

だから、どんな情報源だったとしても「参考」にするくらいの気持ちでいたほうが、無駄に心を痛めたり、頭を悩ませたりせずに済みます。
「自分自身」をしっかりと持って、情報の取捨選択できるようになるといいですね。

 

では、今日はこの辺で。

第二十五回 就職活動では息抜きも大事

■たまには閑話休題で。
機能に引き続き、今日はちょっと軽い話題で、閑話休題ってことで。

さて、就職活動は長丁場。
特に、今の時期がピークになっていると思うのですが、みなさんそれなりにストレスが溜まっているのではないでしょうか。

 

まして、なかなかうまくいかなかったりすると、段々イライラが溜まってくるものです。
受験勉強とも似ているのですが、受験の場合はまだ各教科の点数が表示されるので、何が得意で何が不得意で、どのくらいまで進んでいるのかがわかります。
しかし、面接では点数は出ないため、何が悪いのか、どこが問題で進まなかったのかわかりません。
この「先が見えない」ことの対するストレスは、予想外に大きいのです。

 

■息抜きがうまい人はうまく就職活動を乗り切れる
そんなわけで、ずっと長いこと全速力で走っていると、途中でバテてしまって、なんとなく説明会に欠席してしまったり、面接で注意力が散漫になってしまったりします。

だからこそ、就職活動中にどうううまく「息抜きするか」が意外に大事だったりするのです。

以下に、上手な息抜きのポイントをいくつかご紹介します。

 

1)息抜きは「時間限定」が効果的
息抜きも、ついついダラダラと続いてしまったりすると逆効果です。
何を生き抜きに選ぶのだとしても、時間で区切りがつけられるものが良いです。
どちらかというとゲームなんかは不向きです。
ついつい、「もうちょっとだけ」となりがちだからです。

私は就職活動中、「映画を観る」ことを息抜きにしていました。
そうすると、必ず2時間という時間で息抜きすることができ、メリハリがつきます。平日の空いている時間帯だからこそ、人気の映画も空いている中で観ることができたりして、なかなか良かったですよ。

 

2)恋愛での息抜きは自分に厳しく
彼氏・彼女とともに就職活動をしたり、同じ境遇でなかったとしても、つきあっている人と過ごすひとときはなによりの息抜きになったりするもの。
悩みも相談できたり、励ましてくれたり、うまく行けばすごくリフレッシュして就職活動に望めるのが恋愛での息抜きです。

でも、それだけに「自分に厳しく」することを意識しておくことが重要です。
自分をうまく律しないと、つい「もう少し一緒にいたい」「もう少し電話してたい」とズルズルとしてしまいます。
これは時間的なロスもさることながら、気持ちの「ズルズル感」を残すことになり、ひいては就職活動に対する意識も散漫になってしまいます。
会う時間、帰る時間、電話する時間など、きちんと自分をコントロールする事を心がけましょう。

 

3)息抜きをするときには思いっきり。
中途半端に「明日の面接どうしよう」とか「この前の面接、なんで落ちたんだろう」とか考えながら過ごす生き抜きは、中途半端になってしまって逆効果。
どうせ息抜きするなら、その間だけは就職活動の事を忘れて、思いっきり息抜きしましょう。
メリハリが大事。

 

■息抜き、自分の好きな事を。
先ほどの映画ではないですが、時間も区切れるし、ストレスを発散する意味でカラオケなんかも良いですよ。
友達と数時間、思いっきり歌うと大きな声を出してストレスも発散できるし、時間も限定的だしでオススメ。

 

他にも、自分のお気に入りのコーヒーショップを見つける、作るってのもテ。
説明会や面接などの際に、あらかじめインターネットでコーヒーショップを探しておきます。
説明会・面接が終わったら、そこで30分ほどのんびりお茶をして、お気に入りの音楽でも聴くと気持ちも落ち着きます。

 

息抜きは千差万別、人によりけりなので自分が一番ストレス発散できて、好きなことでOK。先の注意点だけ気にとめて、上手に息抜きを使って長丁場の就職活動を乗り切りましょうね。

 

では、今日はこの辺で。

明日からまた少しマジメなテーマでいきますね。

第二十四回 面接の素朴な疑問 Q&A

■今週は自己PR週間だったので、今日は軽めに
ここ数日間はテキスト量も多くなってしまったし、ネタも引っ張ってしまったので今日は軽めに面接のQ&Aといきましょう。
どれも素朴なギモンだと思いますが、疑問に思っている人も多いはず。

 

Q.「第一志望じゃない会社も第一志望と言わなきゃダメ?」
A.100%ダメではありませんが、基本的には第一志望と言うようにしましょう。
企業も多数の学生と会い、判断していくのですがわざわざ「第一希望ではありません」という学生に対しては、よっぽど惚れ込まない限り優先順位を下げます。
懐の深い会社は気にしなかったりしますが、そういった会社は限られています。

例外的に、すごく知名度の低い会社、規模の小さい会社などは第一志望と言わなくても平気なケースが多いです。企業側も「最初から第一志望の学生が来るわけない」と思ってたりするので。このテの企業で「第一志望」と言うのであれば、きちんと彼らに主張できるよう、志望動機を固めておきましょう。

 

Q.「集団面接で、他の人に同じネタを使われてしまったのですが、同じネタでも平気?」
A.残念ですが、ダメです。
人の二番煎じはほとんど評価の対象になりません。
もし自分の用意してあった答えを人に言われてしまったら、諦めて違う話を急いで考えましょう。
ただ、何もまとまらなくて頭が真っ白になってしまったら、不本意だけど同じ話をしても良いです。何も話さないよりは、そっちの方がマシです。
願わくば面接官が質問したときに、メインの話と「押さえ」の話、2つくらい考えられると良いですね。

たまに「話したい方からどうぞ」と順番を決めないケースがありますが、その時は率先して回答しましょう。
意欲だけでなく、人に先んじてネタが使えるというメリットがあります。

 

Q.「面接で恋愛話ってしても良い?」
A.うーん、あんまり良くありません。
というのも、「で、何?」的な話で終わってしまうケースが多いのです。つまり、テーマとして難しい、と言った方が良いかもしれません。
「大学時代に最も力を入れたことは恋愛」というのも、完全にダメとは言えないのですが、「がんばり度合い」や「成果」というものが恋愛の相手に依存してしまうため、どれくらい大変だったのかとか、得られたモノは何だったのかが伝わりづらくなってしまうのです。

よっぽどの大恋愛をしたとか、そんな恋愛話を受け入れてくれる企業じゃなきゃ願い下げ、というのでしたら良いですが、一般的な企業では避けたほうが賢明です。

 

Q.「じゃあ、ギャンブルは?」
A.これはほとんどNGです。
上記と同じく「テーマとして難しい」側面が強いのですが、どちらかというと面接という場でギャンブルの話を出す、というモラルを問われる場合が多いです。
これも業界によって、もちろんOKな所もあるのですが(賭け事に関わる業界だと当然出てきますし)、一般的な企業では避けましょう。
たとえ、大学時代本当に最も力をいれたことが麻雀だったとしても、です。
(プロとの大会で優勝した、くらいのエピソードがあれば別ですが・・・)

 

Q.「第一志望を落ちてしまいました・・・。落ちた理由を電話して聞いてみても良い?」
A.聞くのは自由ですが、大抵は答えてくれないです。
良い企業は親切心で回答してくれるところもありますが、期待して電話をしても空振りすることが多いです。
また、時々「そこまでやる気を見せると再度選考してくれることがある」というようなウワサ話を聞いたりしますが、実際にそう言うことがあったケースは私は聞いたことがありません。

自分なりに落ちた理由を分析してみるのも就職活動の一部、と思う方が健全かもしれません。

 

と、とりあえず5問ほど。
また時々こういったQ&Aをやっていきたいと思います、何か質問があればコメント欄まで寄せていただければ、可能な限り回答しますよ~。

ではでは。