■第三十三回 内定した企業に迷いがあるなら | ■就職活動塾 対等に戦うためのホンネの「良い就職活動」講座■

■第三十三回 内定した企業に迷いがあるなら

さて、昨日予告したとおり、今日は内定についてお話したいと思います。
このブログでは初の内定テーマですね。


まだ内定が出ていない君も、是非読んで置いてください。
近い将来、同じ悩みをかかえるかもしれないのですから!


■内定企業、なんだか満足いかない・・・
「明確に不満があるわけじゃないんだけど、なんだか満足しきれない・・・」
内定を得られた人からは結構こういった悩みを聞きます。


内定がまだ出ていない人からしてみれば「何を贅沢な!」と言いたくなるような話ですが、そんな人もいざ内定を手にしてみると同じような悩みをかかえたりします。

実際、完全な第一希望で、希望とドンピシャという事でも無い限り、なにかしら不安な要素、不満などが出てくることは自然なことです。


問題は、その事が気になって「他にもまだいい企業があるんじゃないだろうか」と落ち着かなくなり、その内友達が内定した企業が急に良く見えてきたり、自分の内定した企業が急につまらなく見えてきたり、「自分の基準」がバラバラになることにあるのです。


■気づけば「内定が欲しい!症候群」
さて、いったいどうしてこんな事になってしまうのか、なのですが、それはズバリ「目的が変わってしまうから」です。


元々の目的は何か?
「自分にあった企業、やりたい事が見つかる企業を探して、そこに就職すること」ではありませんでしたか?

そして、その目的は気持ちのどこかで「内定が欲しい、とにかく内定をとること」に変わりませんでしたか?
これが、「目的が変わる」ということです。


今の時期もそうですが、とにかく就職活動は長引けば長引くほど、精神的には消耗し、段々「とにかく内定を!」というモードになってきたりします。
これは仕方のないことで、特にこの時期になってくると「なんとか早く終わらせたい!」と焦ったりしますよね。


そんな中でいつしか「自分に合う企業に就職する」とか「やりたいことが出来る企業に就職する」という目的は「とにかく内定を取る」という目的にすり替わっていくのです。

でもその結果、いざ内定を取得してみると「これでいいんだろうか」「これがベストなんだろうか」「他にもあるんじゃないだろうか」という不安に陥ることになるのです。


■よくよく噛みしめよう
では、そんな状況に陥ってしまったらどうすればいいのか?
先に結論を言ってしまいましょう。

それは「納得できるかどうか噛みしめる」という事です。


ハッキリ言って、その内定先に就職することが正しいことか間違っていることか、誰にもわかりません。おそらく、正解もありません。
まして、まだその会社で働いたわけでもなく、その仕事に携わった事もないならばなおのことわかるわけがないのです。
だから、できるだけいろんな要素で「納得できるかどうか」ということが最も大事になってきます。


最も、アタリマエですがすべての事に納得がいくはずがありません。
もしそういう状態なんだとしたら、最初からこんな悩みはないはずなので。
そういう意味では「割り切り」とも言えると思います。


納得できるかどうかについては、自問自答でウンウンと考える方法もあるのですが、もう一つは多くの社会人に相談してみることです。
友達同士もアリなのですが、不確定な情報などに振り回されるリスクもあるので、できれば社会人、それももしその会社のことを知っている社会人であれば尚ベターです。


ただし、やっぱり最後に決めるのは自分なのです。
だから、人の意見を聞いてもそれに流されるのはやめましょう。ウワサ話で一喜一憂するのもやめましょう。
なんの根拠もないのに「あそこはヤバいらしいぜ」なんて言う人だって少なくありません。
ちゃんと、事実としてどうなのか、それも確かめた上で貴方自身で判断するしかないのです。


きちんと納得できれば、どんな仕事だったとしても頑張って働けるでしょう。
でも、もし納得いかないのに働いてしまうと、ちょっとした苦難でも「あぁ、やっぱりやめとけばよかった」と悔いることになるでしょう。

自分の中で納得できるポイントをさがす、その為に今の内定を噛みしめて考え、人と話す、これが大事になってくるのです。


その結果もし残念ながら納得いかないのであれば、就職活動を継続しましょう。
企業は内定を取り消すことができません。

保険くらいに考えて、就職活動を続けるのもまた一つの「納得」と言えると思います。

自分なりの「納得」が出来たうえで、その会社に就職できるとベストですね。


それでは、また明日。