第二十七回 企業研究はどこまでやればOK? | ■就職活動塾 対等に戦うためのホンネの「良い就職活動」講座■

第二十七回 企業研究はどこまでやればOK?

■みなさんはどんな企業研究をしてますか?
前に「第十二回 自己分析で迷わないために」というエントリーを書きましたが、私は基本的には「●●研究」というものがスキではありません。

本当に必要なことを、必要に応じて一歩一歩やっていれば自然と自己分析や業界研究やらしなくても済んじゃうことが多いからです。

最近、「なかなか受からない・・・、もう一度企業研究しなきゃ」とか「企業研究が足りないと思う」みたいな事を書いている方を見かけますが、さて、ここで言っている「企業研究」とはどんなものなんでしょう?

 

みなさんは、どんな「企業研究」をしていますか?

 

■何のために企業研究するのか。
みなさんが「企業研究」を行うのは、大きく2つの理由があると思います。
1)志望企業を探すため
2)志望企業について詳しく知るため

 

2つとも、「まぁ、そうだよね」って感じだと思うのですが、実際問題「企業研究」をする意味があるとすれば、後者の方だったりします。
(前者はそれ以外の方法で補えることが多い)
みなさん、それなりに志望企業については調べていることでしょう。

 

でも、「どこまで深く企業研究をすればいいのか?」という事については、余り答えが無いのではないでしょうか?
ゴールが見えないから、「もっとしなきゃ、もっとやんなきゃ」と気ばかり焦り、精神的にも疲れてきてしまいます。
その内、面倒になってきて「企業研究しなきゃいけないのはわかっているんだけど・・・」という感じで、すっかりやる気も萎えてしまったり。

これでは、本末転倒ですよね。

 

■面接のための企業研究の効果的なやり方
前述の目的で企業研究をするならば、それが最も効果を発揮するのは面接など、志望企業について詳しく知っていなければならないシーンです。
では、面接で最低限、「ここまではやっておこう」という企業研究のラインはどこなのか?ということなのですが、ポイントは以下の通り。

 

1)面接を受けに行く企業についてはきちんと調べる
これは鉄則です。面倒だろうがイヤだろうが、面接を受けに行く以上相手のことを全く知らずに行くのは無謀です。
自分が知っている範囲だけ(特に大手企業は)もNGです。
面接に行く企業については、必ず事前に調べましょう。

 

2)「事業内容」は最低限おさえる
とにかく、何をやっている企業かわからなければ話になりません。
事業として何をやっているのか、特に末端の事業まで見ておきましょう。
主戦力はどこの事業なのか、どんなことをしているのか。
特に、会社データ的なものを見ても「●●●事業」(例:「自動車部品流通事業」)くらいしか載っていないケースも珍しくないので、その場合は企業HP見るなりして「どんな事業をしている会社なのか」を具体的に把握しましょう。

 

3)「共感の接点」を探そう
単に会社の事業を知っていても、面接での話には発展しません。
事業内容、社風、理念、なんでもいいので「自分と共感できる接点」を探してそこを深堀りして調べましょう。
その企業にエントリーするからには、きっと何か興味をひくものがあったのだと思います。その「何か」を具体的に調べておきましょう。
(「共感の接点」については「第十三回 「志望動機」がうまく見つからない君に」を参照)

 

この3点をおさえるだけで、グッと企業研究のハードルは低くなります。
ここから先は、知っていれば知っているほど良いものではありますが、いくら調べてもキリが無いものだったりもしますので、効率的、かつやる気を失わない所までをまずやる、その後はプラスアルファでやる、くらいに思っておくと良いと思います。

 

では、また明日。