第四十二回 閑話休題 企業についての小ネタ | ■就職活動塾 対等に戦うためのホンネの「良い就職活動」講座■

第四十二回 閑話休題 企業についての小ネタ

ごめんなさい、相変わらずなんだか忙しくて、今日から「光る企業の探し方」をお伝えしようと思ったのですが、閑話休題でちょっと小さめなネタを。


■企業って採用にいくらくらいかけてるの?
今日は、企業の採用の実態にちょっと目を向けてみたいな、と思います。
特に何かのメッセージがあるわけじゃないんだけど・・・。


企業って、採用にいくらくらいお金かけてると思います?
一人当たりを「採用するコスト」は企業によってマチマチなのですが、1人当たりを採用してから1年でかかるお金はだいたい1人1000万円と言われています。


これは、給料が年300万~400万くらいだったと仮定しての数字ですが、教育費や設備費、経費など諸々あわせてだいたい年間で一人あたり1000万円くらいかかると言われています。
利益率が10%の企業だったら、1億円売り上げなければ新卒1人を採用・育成できないわけですから、なかなか大変です。


まぁ、これが100人取ると10億かかるか、っていうとそんな事はなくて、ある程度の数を採用すれば、当然効率的に教育などもできるのでもっと下がるのですが。


いずれにしても、企業が新卒を採用する、ってのもそれはそれで覚悟の必要な事で。
それだけに、企業も慎重になったり、臆病になったりするわけです。


まして、その人事担当者自身の評価は、採用できた学生の量・質で決まるので、個人としても一生懸命になるんですね。


■面接担当者の愚問
学生の頃は、面接担当者がとても「デキる」人に見えましたが、なかなかどうして、人事側も面接については「どう聞けばいいのか」とか「どう判断すればいいのか」って事に頭を悩ませます。


年に数回、企業の人事担当者向けに「面接講座」を開いたりするのですが、その時にいつも言っていることがあります。

「貴方はうちの会社にはいったら何が出来ますか?」
なんて愚問は、絶対に聞かないこと!と。

社会人経験がなくて、仕事観も固まっていない学生に対して、「会社で何ができるか」なんて、適切な答えが返ってくるワケがないのです。
でも、よく聞いてしまいがちな事だったります。みなさんも聞かれた経験、ありませんか?


「我が社で考えるキャリアステップを言ってください」とかも同義。

第一、そんな事はそれこそ人事が考えるべきことであり、職種別採用や希望の部署に必ず配属されるならともかく、それも約束されないのに聞いてどうするんですか?と人事担当者に聞いてみると、みんな「そうだよなぁ」って顔をします。


面接担当者も、色々悩みながらやっているのです。

そして、彼らも別に完璧なんではないんだ、ってことを知っておいていただけたら、と思います。

同じ人間、同じような悩み。

そう考えると、なんだか自分もシャチホコばって、ばりばりに緊張して面接に臨まなくてもいいように思えまてきませんか?

さて、今日はちょっと時間がないので、こんな小ネタでご勘弁。
明日は大丈夫だと思いますので、お待ちくださいね。

では、また明日。