第二十二回 自己アピールの効果的な仕方 最終回 | ■就職活動塾 対等に戦うためのホンネの「良い就職活動」講座■

第二十二回 自己アピールの効果的な仕方 最終回

■さて、いよいよシリーズ最終回です。
長々とお付き合いいただきありがとうございました。
いよいよ、この「自己PR」シリーズも最終回です。

昨日は「具体的なエピソードをいれていこう」というお話をしました。
今日は最後のポイントをお話をしたいと思います。

あとちょっとだけオマケがあるのですが、それは明日「番外編」として追記させてください。

 

■最後のポイント、「これからの在り方」を入れよう
昨日までの所で「私はこんな人物で、こんなことを思い、やってきました」ということを書いてきました。
でも、これだけだと最後のシメが不足しているのです。

実際、ここで止まっている自己PRの文章が多く、「惜しい!」というものが多数あります。


最後に付け加えなければいけないこと、それは「これからの在り方」です。

自分のやってきたことや価値観を伝えて、最後に「これから社会に出て行くにあたって、過去を踏まえて「どうしていきたいのか」」ということを伝えなければ尻切れで終わってしまいます。

 

一行か二行でいいので、「これまで話をしてきた自分が、これからどうなりたいのか」を入れましょう。
ここは、具体的な内容でなくてもかまいません。意気込み、大事にしていきたいこと、そんな抽象的なものでかまわないので締めくくりとして必ずいれるようにしましょう。

 

では、早速例題。

 

昨日の例文)
「私はテニスサークルを一生懸命やった事が最も力をいれた事です。
最初はサーブが全く入らないくらいの初心者で、同学年の部員は14人いたのですが、間違いなく下から1番目か2番目の腕だったと思います。
それでも、大学に入って何か新しいことにチャレンジしたい一心で、遊びではなくきちんと大会に向けて活動している今のサークルを選びました。

でも、現実は甘くなく連戦連敗。中学・高校と経験しているほかのメンバーには全く歯がたたず、毎日の練習の邪魔になっているんじゃないかとさえ思いました。
それでも最初はそんなに悔しくなかったのですが、上達するにつれて悔しくて仕方なくなり、練習できる日は練習する、と決めて年間300日以上は練習をしました。1年で5回は手のマメが潰れたと思います。
一方で自分でも驚いたのですが、悔しい思いをすればするほど「なんとかしてやろう」と思って頑張ることができました。

その結果、3年生の時には21人の新人のトレーニング担当を任されるまで信頼を得ることができました。
「一番練習してたのを知っている。練習が必要な人の気持ちがわかるお前に任せる」と当時の主将に言われたのがとても印象に残っています。
自分はただ一生懸命やっていただけなのに、それをきちんと見てくれている人がいて、すごく嬉しかったですし「一生懸命やれば、まわりにも良い影響を及ぼせるんだ」ということに気づきました。

また、1年生の時には出場さえ出来なかった大会にも出場し、学校対抗で参加者80人中23位になりました。
決して優秀な成績ではありませんが、「最初の頃は緊張で武者震いしていたのに」と思い返すと、自分なりに精一杯がんばったと思います。
試合が終わったときは達成感で胸が一杯でした。

自分では逆境に負けずに、ずっとがんばり続けたことがこの成果につながったんだと思っています。」

 

書き足した例文)
「私はテニスサークルを一生懸命やった事が最も力をいれた事です。


(途中は一緒なので中略します)

 

また、1年生の時には出場さえ出来なかった大会にも出場し、学校対抗で参加者80人中23位になりました。
決して優秀な成績ではありませんが、「最初の頃は緊張で武者震いしていたのに」と思い返すと、自分なりに精一杯がんばったと思います。
試合が終わったときは達成感で胸が一杯でした。

自分では逆境に負けずに、ずっとがんばり続けたことがこの成果につながったんだと思っています。
これから社会に出て行くにあたって、色々楽しいことも辛いことも待ち受けていると思いますが、この経験を踏まえて「何があっても一生懸命取り組む」という姿勢を忘れずに取り組んで行きたいと思います。

 

いかがでしょう?
これで文章が締まった感じがすると思います。

それでは最後に、一番最初に書いた文章と、4つのポイントをくわえた文章を比べて見ましょう。
ちょっと長くなりますが、ご容赦くださいね。

 

一番最初の文章)
「私はテニスサークルを一生懸命にやった事が最も力をいれた事です。
最初は初心者同然だったのですが、負けるたびに悔しくて毎日一生懸命練習しました。
その結果、3年生の時には新人をトレーニングする役割を任されるまで信頼を得ることができました。
また、大会にも出場し、好成績を残すことができたので本当にやりきってよかったと思います。
自分では逆境に負けずにずっとがんばり続けたことがこの成果につながったんだと思っています。」

 

修正した後の文章)
「私はテニスサークルを一生懸命やった事が最も力をいれた事です。
最初はサーブが全く入らないくらいの初心者で、同学年の部員は14人いたのですが、間違いなく下から1番目か2番目の腕だったと思います。
それでも、大学に入って何か新しいことにチャレンジしたい一心で、遊びではなくきちんと大会に向けて活動している今のサークルを選びました。

でも、現実は甘くなく連戦連敗。中学・高校と経験しているほかのメンバーには全く歯がたたず、毎日の練習の邪魔になっているんじゃないかとさえ思いました。
それでも最初はそんなに悔しくなかったのですが、上達するにつれて悔しくて仕方なくなり、練習できる日は練習する、と決めて年間300日以上は練習をしました。1年で5回は手のマメが潰れたと思います。
一方で自分でも驚いたのですが、悔しい思いをすればするほど「なんとかしてやろう」と思って頑張ることができました。

その結果、3年生の時には21人の新人のトレーニング担当を任されるまで信頼を得ることができました。
「一番練習してたのを知っている。練習が必要な人の気持ちがわかるお前に任せる」と当時の主将に言われたのがとても印象に残っています。
自分はただ一生懸命やっていただけなのに、それをきちんと見てくれている人がいて、すごく嬉しかったですし「一生懸命やれば、まわりにも良い影響を及ぼせるんだ」ということに気づきました。

また、1年生の時には出場さえ出来なかった大会にも出場し、学校対抗で参加者80人中23位になりました。
決して優秀な成績ではありませんが、「最初の頃は緊張で武者震いしていたのに」と思い返すと、自分なりに精一杯がんばったと思います。
試合が終わったときは達成感で胸が一杯でした。

自分では逆境に負けずに、ずっとがんばり続けたことがこの成果につながったんだと思っています。
これから社会に出て行くにあたって、色々楽しいことも辛いことも待ち受けていると思いますが、この経験を踏まえて「何があっても一生懸命取り組む」という姿勢を忘れずに取り組んで行きたいと思います。」

 

いかがでしょう?
これで、文章量がだいたい880文字くらいです。
ちょっと長すぎるので、圧縮する方法、そして「面接での利用法」を明日は番外編としてお伝えして、このシリーズを終えたいと思います。

ではでは。