第二十回 自己アピールの効果的な仕方 その2 | ■就職活動塾 対等に戦うためのホンネの「良い就職活動」講座■

第二十回 自己アピールの効果的な仕方 その2

■自己アピールの効果的なやり方(続き)
では、昨日の続き、いってみましょう。

昨日は、「自分だけの話」のリアリティをもたせる一つの要素として「数字を交えて事実を」伝えることを書いてきました。
今日は、「あなたらしさをアピールし、話にリアリティをもたせる」工夫の2つ目をお伝えしましょう。

 

B)感情、感性、考え方、価値観を伝える
面接に力を入れている企業は「何で何で面接」をしたがります。

(しつこく「何で?」「どうして?」って聞いてくる面接のパターンです)
これは、受け手側からすると圧迫されている感じを受けると思うのですが、企業側の目的は圧迫することではなくて貴方の「感情、感性、考え方、価値観」を掴もうとしていることです。

単に事実だけではなく、どうしてその結果にいたったのか、なぜそう思ったのかを深く聞いていくことでより貴方のパーソナリティが浮き彫りになるのです。

自己アピールでは、向こうから質問してくれるわけではないので「貴方が感じたこと」を入れていかないと、単純な「こんなことをしました報告」にしかなりません。

では、実際にどう書けばいいのか?

コツは、「変化」にあわせて「感情」を入れていく事です。


■「変化」にあわせて「感情」を入れていくということ
自己アピールの中にはきっと「私は元々、●●でした。そこで●●をしました。すると●●が起こり、私も●●ということ大切さに気づきました。」みたいな流れで進んでいく部分があると思います。
この●●から●●へ「変化」していくそのときの「きっかけ、気持ち、感情、価値観」を加えていくことでぐっとリアリティが増してきます。

早速、昨日の例題で試してみましょう。
昨日の例題に、さらに足して行きます。


昨日の例文)
「私はテニスサークルを一生懸命やった事が最も力をいれた事です。
最初は初心者同然で、同学年の部員は14人いたのですが、間違いなく下から1番目か2番目の腕だったと思います。
でも、負けるたびに悔しくて、練習できる日は練習する、と決めて年間300日以上は練習をしました。
その結果、3年生の時には21人の新人のトレーニング担当を任されるまで信頼を得ることができました。
また、1年生の時には出場さえ出来なかった大会にも出場し、学校対抗で参加者80人中23位になりました。決して優秀な成績とはいえませんが、精一杯がんばった証だと思います。
自分では逆境に負けずにずっとがんばり続けたことがこの成果につながったんだと思っています。」

 

書き足した例文)
「私はテニスサークルを一生懸命やった事が最も力をいれた事です。
最初は初心者同然で、同学年の部員は14人いたのですが、間違いなく下から1番目か2番目の腕だったと思います。
それでも、
大学に入って何か新しいことにチャレンジしたい一心で、遊びではなくきちんと大会に向けて活動している今のサークルを選びました。

でも、現実は甘くなく連戦連敗。最初はそんなに悔しくなかったのですが、上達するにつれて悔しくて仕方なくなり、練習できる日は練習する、と決めて年間300日以上は練習をしました。自分でも驚いたのですが、悔しい思いをすればするほど「なんとかしてやろう」と思って頑張ることができました。

その結果、3年生の時には21人の新人のトレーニング担当を任されるまで信頼を得ることができました。
自分はただ一生懸命やっていただけなのに、それをきちんと見てくれている人がいて、
すごく嬉しかったですし「一生懸命やれば、まわりにも良い影響を及ぼせるんだ」ということに気づきました。

また、1年生の時には出場さえ出来なかった大会にも出場し、学校対抗で参加者80人中23位になりました。決して優秀な成績とはいえませんが、自分なりに精一杯がんばった証なので、終わったときは達成感で胸が一杯でした。
自分では逆境に負けずに、ずっとがんばり続けたことがこの成果につながったんだと思っています。」

 

いかがでしょうか?

このように書くことにより、「何故未経験なのにテニスサークルを選んだのか?」「どうして練習をしようと思ったのか」「何をより所にして頑張れたのか」「何に喜びを感じるのか」「23位についてどう思ったのか」など、この人なりの「個性」が浮き出たことと思います。

「感情や価値観、感性や考え方」を交えていくことにより、より相手に伝わることが増して行くのです。

 

でも、まだまだ。
明日はもう一つの大事な要素をお伝えしたいと思います。
ではでは。

 

P.S.現段階では「文章の長さ」については考慮していません。まずは書きたいことを全部書いてみて、それから長さを調節したほうがまとめやすい為です。最後に調整しますので、今は「表現の仕方」に注目していただければと思います。