第九回 圧迫面接に心惑わされないために | ■就職活動塾 対等に戦うためのホンネの「良い就職活動」講座■

第九回 圧迫面接に心惑わされないために

というわけで、今日は休日ということもあって軽くいきましょう。
テーマは「圧迫面接」。
「全然軽くないじゃん!」とのツッコミもありそうですが、いえいえ、どうして。
なかなか軽いテーマなのです。

■恐怖の圧迫面接。
さて、圧迫面接を体験したことのある人は、そうだな、3、4割ってとこでしょうか。
でも、噂に聞いたことがある人はもっといるでしょう。恐怖の圧迫面接。

一応解説しておくと、面接担当者が「大変きつい口調で、圧迫するように面接を行う」タイプの面接の事です。(そのままですね)
たいていの場合、質問されたことにどう応えても「ふーん、どうやってやるの?」とか「それは甘すぎるだろう」とか否定されたり、とことんまで詰問されたり、小馬鹿にされたり、ニヤニヤされたり、とにかく一言で言うと「イヤな気持ち満点にされる面接」だったりします。

実際、泣き出してしまう学生もザラで、そんな人の為にティッシュを用意してある会社もあるくらいです。
私も学生時代、一社だけ圧迫面接されたことがありますが、その時はすでに面担当者の座っている席が自分のところより40cmくらい高い所にありました。(笑)
最初から見下ろされてスタートする、という形で当時ひどく気分を害したものです。

■なんで圧迫面接なんてあるの???
というわけで、いつも通り「なぜ企業がそんなことをしてるのか」から入りましょう。
これはもう、想像通りだと思いますがとにかく「どんな不利な状態からでも切り返してくる気迫」とか「ちょっとやそっとでヘコたれない精神力」など「ストレス耐性」が見たい、っていうのがほとんど全てです。

別に貴方が気にくわないから、とか、担当者がイヤな奴だから、とかそんな理由ではありません。
前にも書きましたが、人事担当者はそれはそれで忙しい人種です。単にいやがらせをするために割く時間など無いのです。
「でも、うれしそうにやるヤツがいたよ・・・」って声が聞こえてきそうですが、彼ら(人事)は、その年の採用で評価が決まります。
みすみす自分の趣味(?)の為に採用できなかった、なんてことがあったら減俸、更迭ものです。
彼らは彼らなりに仕事でやっているのです。
この前ある人事とその話をしていたら、「結構つらいんですよね・・・、いつもいつもどうやって追いつめるかばかり考えていて、なんか普段の生活とかでもすごくイヤなヤツになっているんじゃないか、って怯えますよ」って言っていました。

で、肝心の「どうして企業が圧迫って手法をとるの?」なんですが、つまりはその会社はそれくらいのストレス耐性が無いと勤まらない、ということを示しています。
営業に限らず、どんな仕事でも「自分にとってのお客さん」からいろんなクレームを受けたり、理不尽な要求をされたりします
そんな中で、ストレスに弱く胃を痛めるような日々を送ったら双方にとって不幸。
だったら、最初からストレスにどれだけ耐えられるかで判断してしまえ、ってのが圧迫面接の一番の理由です。
また、同時にそれだけ厳しくやると、中途半端な志望者はドロップアウトしていきます。ホントウに「行きたい!」と思っている学生が残る、という構造です。

■圧迫面接への対応の仕方
というわけで、圧迫面接ばかりは対策を取ると言っても、その前に「そこまでその会社に行きたいですか?」というのが先に来ます。
もし生半可な気持ちなんだとしたら、入社したあとにちょっと困る事になるかもしれません。

でも、もし「いや、ホントウに行きたい、頑張ってそんな中で自分を磨いていく!」という風に思える会社なんだとしたら、後は簡単で、「へこたれない」に尽きます。
どんなに圧迫されても、侮辱されても、毅然と真っ正面から闘いましょう。
貴方なりの闘い方でOKです。論理的に「お言葉ですが」と返すもよし、「理屈ではないのですが!」と勢いで返すもよし。とにかく「真っ正面から立ち向かう」という姿勢こそが大事なのです。

逆に、「いや・・・そこまでして・・・」という事なのでしたら、軽く受け流しておきましょう。傷つけられることを言われるかもしれませんが、先の話を思い出して、「彼らも大変だなぁ」くらいに思って帰ってきましょう。
入社した後の働き方を含めて考えるというのは大事なことなので。

いかがでしょう?そんなに難しい話ではないですよね。やっぱり軽い話なのです。
圧迫面接が来ても、これだけ覚えておけば大丈夫だと思います。

最後に、私個人の意見ですが、やっぱり圧迫面接には反対です。どんな目的だったとしても個人の人格を否定するようなやり方は好きではありません。
最近の風潮では「就職希望者も将来のお客様」ということが根付きつつあるため、気分を害してファンを減らす圧迫面接のような面接は流行らなくなってきていますが、まだまだやっているところは多いですね。

心惑わされることなく、頑張りましょう!
では、また明日。