第八回 面接実践編(2):面接担当者に思っていることを上手に伝える方法 | ■就職活動塾 対等に戦うためのホンネの「良い就職活動」講座■

第八回 面接実践編(2):面接担当者に思っていることを上手に伝える方法

■「言語化する力」「話術」って?
では、昨日の続きとして「言語化する部分」と「話術」についてお話ししましょう。(読んでない人は、先に昨日のエントリーをみてね)
昨日は「質問をきちんと聞いて、理解に努める」ということと「回答には何を求められているのか推察しよう」という2つの事を書きました。

この2つが出来れば勝ったも同然なのですが、そうは言っても「思ったことをうまく伝える能力」が無いと、せっかく質問を正しく理解していたとしてもコミュニケーションが成立しないことになってしまいます。

自分の思っていることをうまく相手に伝え、理解してもらうためには「話すことを論理的に組み立てる」ことが重要になってきます。
「論理的に話を組み立てる」ということは、「話が脱線しない」とか「言いたいことの結論とその理由が明確である」とか、簡単に言えばそんな事だったりします。

面接になると緊張もするし、話したいことも一杯あるのでついつい色々な事を話してしまい、自分でも取り留めがなくなってしまう・・・。頭は段々混乱してくるし、真っ白に!
「なんか、関係無いことまで話してしまいましたね、すみません!(照れ笑い)」
そんな学生をよく見かけるのですが、これは論理的に話が構成できていない典型的なパターンだったりします。
担当者も「いえいえ」とニコニコしながら、手元のメモではコミュニケーション能力欄に「論理的構成力なし」と書いていることでしょう。

■「論理的に話せ」って言われても!
でも、「論理的に話すように」とそんなに簡単に書かれても、具体的にどうすればいいの?と途方に暮れてしまう人もいるでしょう。

そんな時に、簡単な方法があります。
それは、面接担当者に質問をされたら
1)まず結論を言う
2)その理由を言う
3)実例や比喩など、「たとえば」を使う
4)最後にもう一度結論を言う

という流れで話しをしてみる事です。

先に結論を言うことにより明確に伝わりますし、その理由を言うことによって裏付け、なぜそう考えるのかが伝えられます。
そして、その理由を裏付ける内容としてわかりやすい実例がきて、一番最後に「だから、私は○○だと思うのです」と続けば、自動的に「論理的に構成された話」になっちゃうんです!
それに、こういう順番で話していけば、脇道にそれることもなく聞かれたことに上手く回答していることになります。

もし「貴方の長所は?」と質問されたら、一言で言うと長所は何なのか、そしてそれは何故そう思っているのか、実際に褒められた時の話や役に立ったりした時の話をして、「だから私の長所は○○だと思っています」と続けばいいのです。

「結論・理由・たとえば・結論」
と覚えておきましょう!

■自分の言葉でしゃべる
では、「言語化する力」がわかったところで最後の「話術」にいきましょう。
昨日も書いたとおり、面接における話術というのはスパイスに過ぎません。

だから、話術に固執するのは意味があまりありません。
また、話術は奥が深く、一朝一夕でどうにかなるものではない、という理由もあります。
話術とは基本的には「相手に同調させる力、会話に引き込む力」になるので、本当は話し方、例え方、声の抑揚、表情、服装、話すときの場づくり等々、もの凄く多くの要素が絡むのです。

でも、そこまでは到底及ぶべくもないし、企業もそれを求めてはいないので、最低限の事さえ気を付けていれば大丈夫だ、ということになります。

まず、とにかく明るくハキハキと前向きに話をしましょう。
この時のポイントは「自分らしい明るさで」と言うことです。
もし、貴方が自他共に認める「明るくない」人なんだとしたら、ムリする必要はありません。
自分なりの「明るさ」でいいのです。
たまに、「これは演劇か??」と思えるような、ニッコニコしながら声が裏返りそうな口調で話をする学生がいますが、アレは見ている方もややツライものがあります・・・。

「自分らしい」というのは、面接においてはとても大事な話術の要素です。
普段と違う「作った自分、作った話」ではどこかでボロが出ます。
話術で巧みにたとえ話を使う人がたまにいますが、あれに憧れるあまり自分の言葉で話していない人がとても多いと面接に参加するたびに感じます。

だから新聞・TVの丸かじり、丸読みもやめましょう。
みなさんよく時事問題を勉強しますが、自分の意見が入っていなければ意味がありません。
担当者は貴方の意見が聞きたいのです。時事問題に対する知識そのものを問うているケースは極まれです。あくまで時事問題は、先の「実例」とかの材料にするに留めましょう。

まぁ、とどのつまり「話術」とは、普段のあなたしている会話の中で「明るく話している自分」のイメージで望めば大丈夫なのです。

では、本日のまとめ:
●言語化する能力とは「論理的に話を組み立てる力」
●「結論・理由・たとえば・結論」を覚えておこう
●自分の言葉で話をするのが大事
●そのためには「明るくハッキリ、ハキハキと」(ただし、自分なりに)


さて、明日は日曜で私も休日なので、軽ーく「圧迫面接って?」というテーマで書くことにします。
ではまた!