第六回 面接の心構え(2) | ■就職活動塾 対等に戦うためのホンネの「良い就職活動」講座■

第六回 面接の心構え(2)

さて、昨日の続きで、面接の心構えその2を。
じれったいかもしれませんが、もうちょっとだけガマンしてください。
今日の話も大事な話です。

■うまくいったと思ったのに落ちてるワケ
さて、昨日は「媚びちゃダメ」なんて話を書いたわけですが、「そりゃ、確かに結果的には気に入られようと話をしちゃったかもしれない、でも、うまくいったはずのなのに!」という事もあるかと思います。
人事担当者とも話がはずんだし、自分の話にうなずいていた。
とても雰囲気よく終わったのに、結果は不合格・・・。これって、なんで???

まず、いつもの通り、企業側の心理を考えて見ましょう。
企業の採用担当者は、ものすごく限られた時間の中で多くの学生を判断しなければなりません。
だから、当然いくつかの観点を盛り込んでそれぞれについて質問してくるのですが、その観点に対する答えのみが担当者はみたいのです。
そんな中で、もし結果的に「うーん・・・ホンネ話してないな・・・」と判断されたときに担当者がどういう反応をするかというと・・・ただニコニコとうなずくのです!

企業側から見ると、「なんとかして入りたい!」と思っている貴方は、採用の対象であると同時に将来の大切なお客さんなのです。

たとえば、大手の電器メーカーの場合、採用の対象にならなかったとしても、貴方が社会人になって経済的にゆとりが出たときには、引き続きファンであってほしくて、そこの商品を買って欲しいわけです。
だから、「落とそう」と思っても、露骨に態度を変えるようなことはしません。将来のお客さんをみすみす悪い気持ちにさせて、逃す理由はどこにもないのです。

だから、むしろ「いかに気持ちよく落ちてもらうか」に注力したりするのです。

■落ちても、意気消沈しないこと
一つ知っておいて欲しいのは、面接で上手くいかなくても、あなたの人格を否定されているわけではない、ということです。
よく、「自分にはそんなに得意なことも、ウリも、やりたいこもないし、世の中に必要とされてないかも」と落ち込む学生さんがいるのですが、落ち込む必要はありません!
それは、その会社の「求める人物像」にマッチしなかっただけのこと。
この、「企業の求める人物像」については、あらためてどこかでお話したいと思うのですが、企業にも当然「こんな人に入社してほしい」という像があるのです。

でも、仮に自分とあわない企業に自分を偽って入ったとしても、すぐに辞めざるを得ないような悲しい未来が待っているだけです。
入社して、3年以内に辞める学生さんは30%もいます。
「こんなはずでは・・・」という就職がいかに多いか、ってことになります。
結局、自分の「素の状態」でマッチする企業でないと、長続きはしないのです。

■では、なぜなかなか面接に通らないのか。
なかなか面接で合格が出ていない人には2つのパターンがあります。
「自分とあう企業に出会わなかった」もしくは、「上手くコミュニケーションが取れてない」の、どちらかです。
先ほども書きましたとおり、「自分と会わない企業」に関しては仕方がありません。「コツコツと着実に積み上げることができる、集中力がウリです」と言う貴方は、「ガンガン人前にでて、多少冒険的でも商談をまとめて欲しい、そんな営業が欲しいんだよなぁ」と思っている企業では花開くはずがありません。
でも「コツコツ」という、そんな人を求めている企業も絶対にあるのです。
(もちろん、逆も然りです。)
だから、単純にあわなかったことを嘆いても、余り意味のあることではないんです。

一方、コミュニケーション能力に関しては別です。
どんなケースにおいても面接では、この「コミュニケーション能力」が非常に重要視されます。
ほとんどの面接担当者がこの能力を評価する、といっても過言ではないでしょう。
ところが、自分では上手くいったと思っている「コミュニケーション」も、誤解されていることが多々あります。

明日は、いよいよ面接を乗り越えるための「上手なコミュニケーションとは」についてお話ししたいと思います。
大事な話なので、是非見てくださいね。
では、今日はこの辺で。