第五回 面接の心構え(1) | ■就職活動塾 対等に戦うためのホンネの「良い就職活動」講座■

第五回 面接の心構え(1)

■面接の心構え(1)

面接については、数回に分けて解説していきたいと思います。
まずは心構えからいきましょう。もっと先が知りたい!と思うかもしれませんが、ものには順序があります。
基礎体力を養う意味でも、参考にしてみてください。

■ズバリ、面接を通るヒケツとは!?
「どうやったら面接に通るようになりますか?」「面接が通るようになるヒケツとか、技を教えてもらえませんか?」

こんな質問を良く学生さんからもらいます。
そりゃ、もしそんな技があったら、誰だって知りたいですよね。
でも、ご想像の通り、残念ながらそんな必勝法はありません。
ただし、逆に陥ってしまいがちなワナならあります。すでに心構えからしてダメ、そんな状況があるのです。

いつも面接で落ちてしまう、自分としては、そりゃ100点じゃないけど、自分なりにうまくいったと思ったのに・・・、最近そんな学生さんと会いました。
「どんな面接だったの?」と聞くと「志望動機と、大学時代に力をいれたことを聞かれました。自分がいかにその会社に入りたいのか、すごく熱く語ったんですが・・・。本当に行きたい会社だったんですよ~。」

入社したい熱意を一生懸命伝えた、いかに憧れていたかも伝わったと思う、担当者もしきりうなずいていた。でも、落ちた・・・。
こんな経験、誰でもあると思います。

でも、ちょっと考えてみてください。
心のどこかで、「なんとか通してもらおう」と思ってはいませんか???

■媚びるのはやめよう
自分のことが好きだ、と告白してきた人がいたとして、でも自分は良く知らない人だったとしましょう。
当然、その人のことがもう少し知りたいから、趣味とか好きなこととか、色々聞きますよね。(外見はちょっと置いておきましょう)
でも、そんなときに「自分がいかに貴方が好きなのか」をずっと主張され、媚びられたらどうでしょう。
ヒキますよね、普通に。

面接も同じで「なんとか通してもらおう、なんとかくぐり抜けよう」と思うと、どうしても媚びる態度が表に出てしまいます。
でも、企業の人事担当者は、自分に媚びて、なんとか気に入られようとしているその姿が見たいのではありません。素の貴方が見たいのです。
また、人事担当者もプロなので、「その会社にあわせたトーク」みたいなものはあっさりと見破ってしまいます。

恋愛と一緒で、相手にあわせて一生懸命に話をあわせたり趣味をあわせたのに、それが原因でフラれたら泣くに泣けないですよね?
「ひょっとしたら、普段の姿を見せたほうが上手くいったのかもしれない」、そんな後悔に悩まされることになります。

面接も同じ。
「なんとか通してもらおう」という態度で面接に望んだ瞬間に、「相手になんとか気に入られるようにしよう」、と心のどこかで考えてしまいます。
でも、企業から見れば「ウチの会社が好きなのはわかったんだけど・・・」以上にはならないのです。「熱意」という項目は、それほどまでに重要視されているわけではありません。
「熱意」を否定しているわけではありません。ただ熱意のあまり、相手に気に入られようとするのは止めたほうがよい、ということです。

素の自分でダメだったら仕方が無い、それも事実なのです。
繰り返し恋愛にたとえますが、自分を偽って着飾っても、なかなか長続きしないものです。無論、それでも一度はお付き合いしたい、と思ってしまうからなかなか難しいのですが。

とりあえず、一旦ここできりますね、明日はこの続きを少しと、いよいよ「失敗しない面接のためのコツ」にはいっていきたいと思います。

<今日のまとめ>
●面接は「通してもらおう」と思ってはダメ
●熱意があるのは結構なことだけど、話すときはあくまで素の自分を。


<<オマケ>>
メッセージで質問があったので回答しますね。面接でのヘンな質問は何を聞いているんですか?とのことでした。
ありますよね、突拍子もない質問。「あなたを文房具にたとえる何ですか」「松浦あやは何故ブレイクしたと思いますか」などなど・・・。

あれはですね、多くの場合中身よりも瞬間的な頭の回転の速さと、論理的整合性をみてたりします。
わかりやすくいうと、すぐに回答を見つけて、もっともらしい理屈をつけられるかどうか、ということです。
だから、答えはどうでもよかったりするんですね。
このテの質問がきたら、「うーん、うーん。」と汗かいてあせってしまうのはNG。
もし直ぐに思いつかなかったとしても「そうですねぇ」とゆっくり噛み締めて、回答するくらいの余裕を持ちましょう。