第三回(後編) グループディスカッション(GD)に対処する | ■就職活動塾 対等に戦うためのホンネの「良い就職活動」講座■

第三回(後編) グループディスカッション(GD)に対処する

■GDに臨む対応法、そして心構え
さて、前提が整理できたところで、いよいよGDの対策に入りましょう。
先述したように、担当者は何かの基準を持って臨んでいます。コミュニケーション能力、リーダーシップ、役割意識、ユニークさ、等々・・・。
色々指標があるし、複数の項目を見ています。
しかし、いずれの場合も、かなり多くの場合「コミュニケーション能力」と「役割意識」「協調性」は見られています。
つまり、「聞く・理解する・話す」そしてその「タイミング」を見ている、ということです。
つまり、GDにおいては、何を置いてもまずは話さなければ始まりません。とにかく、口を開かないと担当者も判断しようがありません。
積極的な発言は大前提になります。
また、当然無闇に人の反感を買うような発言をしたり、無意味に否定だけしたりすると当然うまく会話が成立しません。
仮に反対意見を出すとしても、必ず代案をだすようにしましょう。これが「建設的な」会話になります。そうすれば、自然と「協調性」みたいな項目にも○がつきます。
 →ポイント1:発言は積極的に!建設的に!

無闇に発言だけして、場を乱したり会話を混乱させるのは逆効果です。
担当者は「タイミング」や「適切さ」もとても重視します。
これを間違えないためには、自分の発言がGDのテーマ、ゴールに向かっているか、を意識することが必要です。
自分の言おうとしている内容が、GDのテーマ、ゴールに近づくためのものになっているか、それだけは意識して話をするようにしましょう。
私も時々依頼を受けてGDを担当することがあるのですが、他の人が脱線した話をしはじめたときに、それに対する意見などを言ってしまいグループ全体でどんどんゴールから逸れていく、なんてシーンを見かけます。
そんな時、一番評価するのはその話をきちんとゴールに向かうように戻す人です。
それも、他の人の気分を害することなく話を戻せたりすると「コミュニケーション ○」なんて記入しちゃいます。
 →ポイント2:発言内容は「ゴールに向かっている」か?

さて、最後のポイントです。
ポイント2ともつながるのですが、どんなに積極的に発言しても、単なる相づちだったり「なんとなく違うと思う」みたいな事をどんなに主張しても、主張する中身がありません。
誰かの話に対して何かを言う時には、賛成/反対にかかわらず、「自分が●●だと思うから賛成(反対)だ」ということを言うようにしましょう。
また、何か創造的な発言が求められる場では(たとえば、新規事業をみんなで考えろ、とか。)、同意・反対以外にできるだけアイディアを出して話してみましょう。「こんなつまらないこと・・・」なんて考える必要ありません。言わなければ始まらないのです。
そして企業がそんな出題をするってことは、当然創造性がみたいのです。
 →ポイント3:自分の発言の意味はあるか?

まとめると、GDでは以下の事が大事です。
●とにかく発言すること!
●反対意見を出すときは代案を!
●自分の発言は、与えられた課題のゴールに近づくものか?
●自分の意見を必ず発言にはいれること。単なる感想、あいづちは無意味。
●アイディアが求められているときは、引っ込み思案にならずに口に出そう。


というわけで、基本はこんな感じです。
上記のポイントが押さえられていて、嫌味なく会話が進んでいけば自然と協調性はついてくるものです。
明日は「グループディスカッション、陥りがちな罠と間違い」という内容で、もう一回だけGDの話をしたいと思います。ではでは。

<<オマケ>>
ちょっとだけオマケ。
これは、一部の企業なので参考にはならないかもしれないけど、時々「多くの学生と面接する」と公言したり、ウワサになるような企業がありますよね。
その手の企業がGDやを行うときには「足切り」でGDしてたりします。
要するに「明らかにコイツとは一緒に働けないナー」というようなのを弾くためにやってたりします。
そのケースではほとんどの場合が社員がGDするケースだったりするので、一般社員がGDやってる時には、多少うまくいかなくてもボロを出さないだけで通ったりもします。

だから何をしろ、というワケではないのですが、予備知識までに。