■第三十六回 志望企業、次の弾を補充せよ!(Vol.3) | ■就職活動塾 対等に戦うためのホンネの「良い就職活動」講座■

■第三十六回 志望企業、次の弾を補充せよ!(Vol.3)

さて、昨日は「絞り込み型」について、その問題点とこれからの企業探しのやり方についてお話しました。
今日は、2つ目のパターン「拡散型」についてお話ししたいと思います。


■「拡散型」について振り返り
「拡散型」
の傾向のある人は、「自分にあった企業を見つけるため、いろんな業種、仕事を見なきゃ!」と様々な業界にエントリーします。
もちろん、その中でも「第一志望」みたいな業界はあるのですが、特にそこだけにこだわることなく色々な企業にエントリーし、合同セミナーなどのイベントにも足を運びます。


「面接に行くことも勉強の一つ」と思い、就職活動中での経験を重視する傾向にあります。「いろいろ見ていくうちに、きっと自分にあった企業がみつかる!」と思いつつも、段々「本当に自分にあった企業はあるんだろうか」「自分のことを必要としている企業はあるんだろうか」などと思い始めます。
一番多いのは「私は何がしたいんだろう?」という事で悩んだりするパターン。


こんなパターンが「拡散型」です。


■「拡散型」の問題点
「拡散型」での就職の問題点はズバリ「志望動機の欠如」です。
色々な業界を見て回るのはとても良いことなのですが、それぞれについて「ここはいいところがあるよね。ここはイマイチだけど」と整理できてしまうが故に、「ここで働きたい!」という明確な志望動機がなかったりします。


だから、だんだん自分が何をしたいのかわからなくなってくるし、志望動機がうまく言えず(書けず)に「本当にこれでいいんだろうか」と不安になってくるのです。

「拡散型」がやっかいなのは、同じ方法で就職活動を続けていても、どこまで行っても明確な「志望動機」が固まったりしない点です。


このタイミングで、少しやり方(考え方)を変えないと、この後も同じ事の繰り返しになってしまいます。


■「拡散型」のこれからの企業探し
しかし、明るいニュースもあります。
「拡散型」の人は内定を取る可能性が高い、ということです。
最初から絞り込んでいるパターンに比べて、場慣れという意味でも、確率の観点からも内定率は高くなります。

後は、「納得できる就職」をするために「どういう観点で企業探しをするか」、そして「どう志望動機を固めるか」がポイントです。


まず、今までエントリーした企業などを整理しましょう。

大ざっぱでいいので、それぞれの気に入った点、気に入らなかった点を紙に書いて分類していきます。
「会社が綺麗だった」でもいいですし「●●という仕事は▲▲の部分がおもしろそうだった」でもいいですし「面接担当者がムカついた」でもいいです。


きっと、その中に重複する項目があると思います。
「社員がイキイキとしていた」なんて項目は、複数の会社にあるかもしれません。
重複しているものが多い項目、近い項目は比較的「あなたが大事にしている部分」だったりします。
逆に、気に入らなかった部分で重複しているもの、近しいものは「あなたが受け入れられない部分」ということになります。


こうやって整理することにより、エントリー前に「自己分析」するのではなく「エントリーした結果から自己分析をする」事が可能になります。

あとは、そこで「自分が大事にする項目」を軸にして、これから探す企業と「共感の接点」を見いだしていくと、志望動機を固めていくことが出来ます。

これから企業探しをしていくときには、これまでの経験を分析してみた結果を照らし合わせてみて、その企業の「どこに興味をもったのか」「どこがおもしろそうだと思ったのか」を、今までよりももう少し深く掘って見てみましょう。

きっと、今までの経験を無駄にせずに活かして、これからの活動につなげられると思います。


「共感の接点」から志望動機を固める方法については「第十三回 「志望動機」がうまく見つからない君に 」も参考にしていいただければと思います。


では、明日は最後のパターン「空転型」についてふれたいと思います。
それでは、また。