第十二回 自己分析で迷わないために | ■就職活動塾 対等に戦うためのホンネの「良い就職活動」講座■

第十二回 自己分析で迷わないために

アメブロのメンテなどもあって、更新に間が空いてしまいました、すみません!
いよいよ4月に入っての正念場、頑張っていきましょう!

■自己分析しすぎるのは考えモノ
この時期は私にとっても一年の中で最も学生さんと会う機会が多い時期なのですが、色々話を聞いていると、「自己分析をきちんとしたので」とか「自己分析がまだ足りないので」とかいう話が多く出てくるのがとても気になりました。

確かに、自己分析できていると会社を探す所から、志望動機を見つけるところから自己アピールまで、色々役に立つ万能選手なのですが、意外に「自己分析の旅」から帰ってこれない人が多いのも事実です。

自己分析と言えば、「自分がどんな人間なのか、どんな事に興味をもって、どんな強み、弱みがあるのか」を色んな角度から客観的に見てみる作業です。
でも、自己分析って答えがあるような、無いような不思議な代物で、これに明確な答えを求め出すと、「自己分析の旅」から帰ってこれない旅人になってしまいます。

だって、人生いつまで立ったって、結局100%自分のやりたい事や得手不得手なんてわかる訳無いと思いませんか?
少なくとも、私は自分の人生で、未だに自分がどんな人間だかわからないし、この先「絶対コレ!」という明確なやりたい事も別に決めていません。

私がOB訪問などで話をするときには「自己分析はほどほどに」と必ず言うようにしています。

■自己分析の必要性
みなさんは自己分析を何の為に行っていますか?
「自分の長所、短所がわかるし、自己PRやエントリーシートの素材になるし、会社を選ぶ基準になるし、何でも使えるから・・・」と思っているならば気を付けましょう、「何でも使える」というのは「何にも使えない」と紙一重です。
色々わかったようで、いざ面接の場面になると歯切れが悪くなる、会社の志望動機も明確には見つからない・・・、そんな状況に陥ってしまいます。

自己分析が必要な理由は、「自分の価値観の再認識」です。
自分が何が好きなのか、どんな事をおもしろいと思って、どんなことが嫌なのか。それは自分が思いこんでいるだけなのか、そうでないのか。面白いと感じるポイントはどこなのか、嫌だと感じる理由は何なのか。
そういった価値観を再認識することで、会社を選ぶ視点にしたり、価値観を伝えるアピールになったり、となるのが自己分析の目的です。
これを認識してスタートしないと、なんのための自己分析かわからなくなってしまい、ただでさえ迷いがちなものなのに、さらに迷ってしまいます。

■自己分析はしすぎないこと
「自分分析の旅から帰ってこれない人」と表現したのは、いつまでも自己分析を繰り返してしまい、出口がなくなってしまい、かえって迷い続けてしまう人が多いからです。
先ほども触れたように、自分のこととは言え、完全に理解できることなど無くて、結局は「どっちかというとこっちかな」というくらいの不確かさしか無いのです。
その「不確かさ」を自分で許容できないと、完璧な答えを求めてグルグルと自己分析を繰り返すことになってしまいます。

本当は、「自己分析するぞ!」と意気込むよりも、人と会ったり、面接に行ったり、企業について調べたり、就職活動をしている内に段々自己分析がされてくる、これが理想的だったりします。

完璧な答えを求めて自己分析を続けるよりも、実際に動いて行く中で自分の得手不得手、好き嫌い、表現の仕方などを体得していくほうが近道かもしれません。
もし自己分析している中で、なんだかよくわからなくなってきてしまったら、それで混乱するよりも実際に動いてみましょう。
色んな会社の説明会にいって、できればOB訪問して。
くれぐれも、「自己分析のさまよい人」にならないように気を付けてくださいね。
ではまた。