■第三十五回 志望企業、次の弾を補充せよ!(Vol.2) | ■就職活動塾 対等に戦うためのホンネの「良い就職活動」講座■

■第三十五回 志望企業、次の弾を補充せよ!(Vol.2)

昨日は更新できずにすみませんでした・・・。
このブログはGW中も更新しますので、GW中もちょくちょく見に来てくださいね。


さて、「GW中に志望企業の弾を補充しよう」というテーマでお送りしている本シリーズですが、前回はここまでの就職活動を振り返る、ということで志望企業を探す時に陥りがちな「3つのパターン」のお話をしました。

今日は1つ目のパターン「絞り込み型」について、GW中にやるべき企業探しの仕方、ポイントをお話したいと思います。


■「絞込み型」について振り返り
前回のエントリーの復習ですが、志望企業「絞り込み型」はある特定の業種、業界、職種に強いこだわりを持ち、そこしか受けていないようなパターンです。(例:マスコミ・出版しか受けない、広告代理店しかうけない)


多くの場合、1業界に絞るのはリスクを感じるのでだいたいメーカーなどを「抑え」として志望する事が多い一方で、「抑え」についてはなかなか本気になれないため、いざ説明会になると欠席してしまったり、面接でもうまく志望動機が言えなかったりします。


最初のうちは「なにがなんでも○○業界!そこに行けなかったら就職浪人を覚悟する!」くらいに勢いではじまるのですが、途中で加速度的に不安になってくることが多いパターンです。


■「絞り込み型」の問題点
たとえばマスコミ・出版業界のみを志望している学生の場合、そのままその業界で内定が取れる確率は4割を下まわります。(例年就職関連の会社が調査している数字です。)


もちろん、企業規模の大小を問いません。小さな出版社を受けることも含めて、そんなものです。

つまり、どう頑張ったって、残念ながら6割以上の人がこの業界では全滅するということになります。
出版業界を例にとりましたが、どの業界だって「そこだけ」に絞っていると、だいたい同じような確率に落ち着きます。


原因は色々あると思うのですが、私が見てきたパターンだと「ううん、この人はマスコミ向きではないなー」とか「仕事内容をちょっと勘違いしているなー」といった人がマスコミばかり受けていたりする、そして落ちまくる、といったケースが多いように思えます。
折角、他にも向いていて、興味が持てるはずの業界や仕事があるのに、全く見向きもせずに・・・そんな「勿体なさ」を感じることもあります。


勿論、この3割ちょっとの確率の中に頑張って入り、内定を取る!というのも選択肢としてはあります。
ただし、その場合は周りを見て焦ったり落ち込んだりせず、たとえ全滅してしまったとしても、それでも納得できるだけの強い精神力が必要です。


「そのくらいの覚悟でなきゃ受からない!」みたいな精神論はやめたほうが賢明です。
他の業種や業界も受けなかったからと言って、本命の業界の内定率が上がるわけではありません。


「この業界以外受けない!それくらいの覚悟でないと受からないと思う」と思うjのは自由ですが、実際にそれが内定につながる率は3割程度だということを覚えておきましょう。


■「絞り込み型」のこれからの企業探し
さりとて、いきなり他の業界や業種、仕事に興味が持てない・・・。そんな気持ちも良くわかります。
だから、無闇に片っ端からいろんな企業を見ても仕方在りません。

まず、自分の絞り込んだ企業を眺めながら、それらの企業で自分が興味をもった「共通項」が一言で言うと何なのか、それを考えましょう。


マスコミ・出版希望で、たとえば「世の中に発信していく」ということがしたかったのだったら、「世の中に発信する」という仕事ができる会社ってどんなところだろう?と想像してみます。
企業情報を見ながらも、その観点で見ていきます。


たとえば、メーカーで商品を通じて世の中に発信していく、という考え方。
たとえば、IT業界で、ネットで情報発信の仕組みを変えていくのに関わる、という考え方。
たとえば、人材サービス業界で「働き方」についてサービスを通じて発信していく、という考え方。


「この業界!」と決めつけず、そこを志望する要素を他の業界・業種・仕事に見いだしていくことで興味・関心の幅を広げていくことができます。


「ええ~、でも、その仕事じゃ、やりたい●●ができないと思う」と思うこともあるでしょう。
でも、逆に希望の業界・会社にはいったからといって、その「●●」ができるとも限りません。
全然思わぬ仕事だったりするかもしれないし、過度なイメージをつくりあげていることだってあるし、希望しない部署に配属になることだってあります。


「絞り込み型」は、言い換えれば「自分のつくりあげたイメージへのこだわり型」だったりします。
イメージに左右されることなく、様々な業界・仕事で「自分のもつ興味の接点」を探していった方がポジティブに活動でき、心惑わされずにすみます。
消去法の考え方ではなく、「足し算」の考え方でいきましょう。


「自分は絞り込み型かもしれない」と思うあなたは、是非GW中に「違う仕事・違う業界」について企業を探してみてください。
最低、エントリーしたいと思える会社を10社は見つけよう、という気持ちでやるとちょうど良いと思います。


最後に、「絞り込み型」の良いところは、「こだわり」です。
だから、その「こだわり」をスライドさせて、別の業界、仕事でも適用できると、いい加減な志望動機ではなく、しっかりとした面接を送れるので内定率もグンとあがります。

是非、新しい視点で「弾の補充」をしてみてください。


では、また明日。